自分らしさ探求者が「自分らしさ」の追求をやめてみた話

「自分らしさ」の沼にはまってませんか?

種が消えても在るもの

農家の軒先で購入したみかんは昔ながらの甘酸っぱい味がした☆

果物の種がない

 

ぶどうやみかん

柿やスイカでさえも

種がなくなっている

 

食べやすさ

を考えた結果の品種改良は

人の叡智と科学のなせる業だ

 

そして

果物は甘く甘く

年々糖度を増していく

そんな果物たちは

ジャパンブランド

として海外で高く評価されている

 

幼い頃、冬になると

実家の居間には必ず

みかんが置かれていたが

甘さより酸っぱさが際立っていて

あまり好きではなかった

 

グレープフルーツには砂糖

いちごにはコンデンスミルク

で甘さを足して

食べていたのが懐かしい

 

甘くて美味しい果物

を食べられることは

感謝でしかない

でも

昔のあの甘酸っぱい

「野性味溢れた果物」

を食べたいと思うのは

今だからこその

贅沢なのだろうか

 

母の田舎の庭に在る

柿の木になる柿は

大地の豊潤な栄養を吸い上げ

力強い柿本来の味がする

 

大地がもたらす本質の味は

生命に共鳴する

 

わたしたち人間も

大地にしっかり足をつけ

大地からエネルギーをいただく

 

化学がもたらす進化は

農業の衰退を解決するとともに

大地を豊かにする「発展」

であってほしいと切に願う

 

「自分」という生命は

大地とともにある