自分らしさ探求者が「自分らしさ」の追求をやめてみた話

「自分らしさ」の沼にはまってませんか?

出汁の思いやり

きのこのかき揚げが出汁の旨味をさらに引き出す大満足の一杯☆

久し振りに温かい蕎麦を食べた

 

関西出身なので子供の頃は

うどんが大好きで

蕎麦を食べるのは

「年越しそば」ぐらいだった

 

東京で仕事をする機会が増え

美味しい蕎麦に出会うようになり

30歳で東京に住み始めてからは

「蕎麦一辺倒」

香川へうどん旅行に行った時以外

うどんを食べた記憶がほぼない

 

先日高校で終日講義を行うことがあり

昼ご飯を悩んでいたところ

学校から徒歩10分程度のところに

安くて美味しい蕎麦屋があると知り

一目散に駆け込んだ

 

蕎麦好きとしては

蕎麦本来の味を楽しみたいため

また

関東の出汁はわたしには濃いため

ざるか盛りを頼むことが多いが

このお店は出汁にこだわっている

とのことだったので

温かい蕎麦を頼んだ

 

重松清著書「峠うどん物語」

祭儀上の前にあるうどん屋の物語

著者の得意とする素晴らしい人情小説を

ちょうど読み終えたことろだった

物語の中で

職人気質の店主がうどんはもちろん

出汁を毎日丁寧に作る姿が描かれている

 

出汁文化は日本食の大いなる礎だ

 

出汁をとる作業には

惜しみない手間がかけられており

料理人の「想い」が込められている

 

どんぶりの中に詰め込まれた

大きな愛情を

「自分」の中にしっかり取り込み

感謝をもって力に変えよう☆