自分らしさ探求者が「自分らしさ」の追求をやめてみた話

「自分らしさ」の沼にはまってませんか?

他者の世界に自分は存在しない

実在の人物かと想像させる活きた描写が素晴らしい☆

パラレルワールドを実感する本だった

 

恩田陸さんは好きな作家の一人で

これまで複数の作品を拝読している

今回の著書は2009年に出版されたもので

図書館で手に取るまで知らなかった

 

彼女の物語は設定が素晴らしく

作品にはよるが

現実と非現実が交じり合っているような

何とも不思議な感覚がある

 

今回の作品は3人の主人公が

高校と大学で同じ時間を過ごしながらも

3人それぞれが全く異なる視点を持ちながら

過ごしていたことが描かれている

 

「自分」が見ているもの

「自分」が考えていること

それは

「他者」のフィルターを通すと

「全く異なる世界」

に変換されてしまう

たとえ

同じ時間

同じ空間

を共有していたとしても

そこには

違う時間

違う空間

違う「自分」

が存在している

 

わたしたちはどうしても

「他者目線」

で物事を考えてしまう

 

相手にどう思われるか

相手に嫌われないか

でも「他人の世界」は

「自分の世界」の外側に存在する

 

他者目線をやめ

人に気を遣い過ぎず

「自分」の世界を楽しく生きよう♪