自分らしさ探求者が「自分らしさ」の追求をやめてみた話

「自分らしさ」の沼にはまってませんか?

コーヒーから醸成される自尊心

深入りで酸味の少ないマスターのオリジナルブレンド

コーヒー豆が無料で手に入るようになった

 

実家から歩いて1分かからない距離に

昔ながらの喫茶店があり

子供の頃から父に連れられて

モーニングを食べに行っていた

家を出た後も実家に立ち寄れば

母と、兄弟と、そして一人でも訪れる

「家族の喫茶店」だった

 

40年以上前

大阪に「喫茶店文化」なるものが

根付いていたとは思わないが

その喫茶店は近所の方々の

「憩いの場」として存在していた

 

マスターが一人で切り盛りしていて

週末の朝は特に忙しく

満席で入れないことも多々あった

 

この素敵な喫茶店もマスターも年を重ね

今から7年程前に閉店してしまった

 

その後のマスターの行方は...

「あの人は今」は捜査難航が王道だが

どういう縁か、母の導きによって

今、マスターは家業を手伝ってくれている

母、凄すぎる笑

 

マスターは今なおコーヒーを愛し

自分で焙煎した豆を知人に販売している

私も購入を申し出たが断られた

「購入すること」を

 

私が毎月、出張で会社を訪れると

焙煎したてのコーヒー豆の袋が

必ず机に置かれている

 

久しぶりに淹れたマスターのコーヒー

香りから味から家族の思い出が甦る

そして

無料定期便で届くコーヒー豆には

少し遠慮を感じながらも

それ以上の愛情を感じている

「愛されてるな」

と思える「自分らしさ」

 

マスターからいただくコーヒーは

私の「自尊心」を高めてくれる笑