死とどう向き合うか
「新しい星」は2021年に
直木賞候補となった作品だ
とは知らず
いつもどおり行きつけの図書館で
直感のみで手に取った
物語は大学時代の友人4人の
29歳から約13年間にわたる出来事が
章ごとに主人公を変え
それぞれの視点から描かれている
そして
その4人がいくつかの死と直面し
それぞれが異なる「解釈」を持って
乗り越えていく小説だった
人は人の死に直面すると
「後悔」が浮き上がる
もっと話しておけばよかった
もっと会っておけばよかった
わたしも父を亡くした時は
~しておけばよかった
が際限なく出てきた
そして
その思考で父を想い返すと
悲しく暗い想い出ばかりが
胸に浮かんできた
でも
父との想い出はそれだけじゃない
楽しく豊かな時間を
たくさん過ごしてきた
故人を想うのであれば
悔むのではなく
共有した貴重な時間に感謝し
その中に愛を見つける
大切な人だからこそ
輝く想い出と共に在ることで
「自分」を幸せにする
それが
故人への最大の供養だと信じている☆