自分らしさ探求者が「自分らしさ」の追求をやめてみた話

「自分らしさ」の沼にはまってませんか?

時間を共有できること

日本のカレーは世代を問わず愛される☆

令和と昭和は理解し合えないのか

 

本のタイトル「カレーの時間」

からは想像できない小説だった

とは言え

もちろんカレーは物語の中で

重要な位置づけなのだが

ほんわかした食卓を囲む

家族の物語ではなかった

 

20代半ばの男孫が80代半ばの祖父と

祖父の家で一緒に住むことになり

その暮らしが

孫の視点、祖父の視点で描かれている

 

男孫はまさに今の令和男子

繊細で冷静、多様性に理解がある

祖父はいわゆる戦後世代

頑固一徹、がさつで偏見の塊

 

そんな二人がお互いを知ることで

少しずつ分かり合う

のが一般的だが、この小説では

最後まで「理解」は深まらない

 

令和男子の思考は面白く

祖父に対する態度もイマドキで

笑いながら読み進めたが

後半になるにつれて

考える場面が増えてくる

 

「人と分かり合うこと」

世代間ギャップ、性別、価値観

様々な違いをどう捉えるか

 

「受け入れる」ことは難しくても

同じ時間を過ごすことで

「共有」は生まれる

 

人と一緒に過ごす時間

偶然ではなく「必然」であれば

無理に分かり合う必要はなく

時間を共有していることに

その事実に「感動」すればいい

 

人は出会うべくして出会う

その人に出会えたことを

「自分」の宝にしよう☆