自分らしさ探求者が「自分らしさ」の追求をやめてみた話

「自分らしさ」の沼にはまってませんか?

若者の思考回路と向き合う

エッセイだと思って手にしたら小説だった

主人公に没入できない本を読んだ

 

主人公は24-5歳の女性

日常生活における様々な出来事に対して

彼女の思考や思考回路、物事の捉え方など

を彼女目線で描いている

 

没入できなかった理由は2つある

1つ目は「オノマトペ」が多用されていて

読みにくいと感じた

2つ目は主人公の「思考」が現代っ子過ぎて

共感できなかった

オノマトペ現代っ子を表すには効果的だった

 

そらそうだ

25歳の日常生活を描いているのだから

私と全く異なる考えなのは当然だ笑

 

仕事柄、若者と話すことも多いが

若者との会話で違和感を感じることは少ない

でもそれは

「言葉として発信されたもの」から得る情報で

「彼らの脳内思考」は知りえない

 

人の心はその人にしかわからない

のは真実である

 

いわゆる「現代っ子」が物事をどう捉えるのか

この小説から得たものが全てではないが

気付くことができたのは大きい

 

途中で読むのをやめようか、と思いながら

結果、第二集まで読み終えてしまったのは

私とは異なる考えを持つ主人公だが

人との関係性に悩み、それでも前向きに過ごす

成長の物語が素晴らしかったからだ

 

「自分らしさ」を主張するなら

相手の「自分らしさ」も理解し受け入れる

その「当たり前」を改めて実感した